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友達稽古5日目

稽古場日誌5日目




おはようございます!

熊谷です



季節外れの台風の影響でムシムシしてますね。

汗がじっとりしてしまいます(>人<;)




前回の稽古では、

役者全員が揃っての、台本全ての読み合わせができました。


これで、演出家の最初のお仕事である、配役の最終確認、

また、そのバランスを確認することができました



まだまだ読み合わせの稽古は続くのですが、

今回からは、その焦点を、

全体のバランスから、お芝居の細かいところに移して稽古していきましょう(*^^*)

もうね、忘れるよね稽古写真!()


自分がずっと喋ってる役だとより()


お察しの通り、

稽古が終わって、片付けを始めようとするタイミングで思い出して撮らせていただいたのでした()




本日の稽古は何人かお休み。


これまでの公演の稽古場日誌を読んでくださっている方々はご存知の通り、

第一主義は売れっ子座組!



余談ですが、今回の公演の稽古は、いつもより遅めスタート。

何故なら、5月の前半は他の公演に出られている方々がたくさんいらっしゃったから!


そして、

7月末の第一主義の公演までに、他にも出演を抱えられている方も何人か!



コロナ禍が少し収まった証拠でもあるのでしょうか?

それはそれで嬉しいことですね(*^^*)



ま!

何はともあれ!

第一主義は今公演も変わらず売れっ子座組であると!

そして本日の稽古も、その加減でお休みがいると!



でも今日の稽古は、

人が少なめでもちょっと強気ですよ!


なんてったって、

台本全編を本キャストで読み合わせできましたからね(•̀•́)و


読み合わせも、より細かいところに注目して稽古していきますよっっ




とゆーわけで、

本日は頭からじっくりと読み合わせしていきますね(*^^*)




今回のお芝居は、

とある女性のもとに、7人の家族たちが訪れるところから始まります。


ですので、人間関係のグループ分けとしては、

主役の女性と、家族たち、とざっくりと分けることができます。



皆様お察しの通り、

この主役の女性が、突然やってきた家族たちに翻弄されていくお話なのですが、

このグループ分けをわかりやすくすることが、今回のお芝居では大事。


一人の女性と7人の家族たち、そして役同士の関係性を、

この読み合わせの段階でしっかりと作り込んでいくのですm(_ _)m




このグループ分けのわかりやすい表現とは、

今回のお芝居の場合は、「家族たちの結束力」。



一人対七人という構造も相まって、

この大人数での統一感と、それに戸惑いを感じる一人。


これを明確にするためには、

セリフを聞いているだけでも理解はできるのですが、

やはりそこはお芝居。


ちょっとわざとらしいかな?と思うぐらい、

家族たちだけのルールや考え方に対する反応が、わかりやすく、かつ同じでありたいんですね。



いえ、お芝居だからわざとらしいんじゃないですね。


傍から見たらわざとらしい、と感じるぐらい、

7人の家族たちにとってはごく当たり前の反応を、はっきりとわかりやすく見せたいのですm(_ _)m



でも、主役の女性からしたら、

当たり前のことではない、という事柄。


家族たちにとっては「当たり前」、でも主役の女性にとっては「当たり前ではない」、

これを、反応、リアクションによって、

かつ、大人数と一人という差も用いて、お互いの感覚のギャップをより出したい。



劇中のセリフにもあるのですが、「多勢に無勢」。

まさしくこれを表現したい、という演出の狙いですm(_ _)m



何かに安堵する、何かに対して怒るなど、7人もの大人数がおんなじ反応をする。

「家族」というこのグループを形作るうえでは意外と大事な事柄。



このことは、

台本を読んでいるだけ、お客さんとして見ているだけでも理解はできるのですが、

これをよりしっかりと作り込んでいくのが第一主義流。


当たり前のことすぎて、サラッと流してしまいそうなところにも注目して、

細かい部分までも気にかけていきますよ(*^^*)





さて、この「家族たちの統一感」に着目しましたが、

これは、大勢と一人の構造をはっきりさせたいから、だけが目的ではありません。


この大勢での反応が統一されれば、お芝居全体のメリハリにも繋がるんです!




「会話」をしているけど「会話をしていない」、

というなんともチグハグな状態で進んでいく、今回のお芝居。


中身がなく、コントのような会話が続くシーンに関して求められるのは、

「飽きさせないこと」。


これを解消するためには、

やはり、シンプルかつ王道、

メリハリをつけることが大事なのです!!




上記で説明しました通り、

このメリハリは、「家族たちの統一感」で出す、という一つの手法が決まりました。


ですが、それだけでは、

今回のお芝居の表現としては足りません。


なぜなら、

大勢の家族たちに対して反応する役がいるから!



……もうお気付きですね?


そうなんです、その役割は主役の女性である熊谷が担っているのです!



この稽古のパートに関しては、

演出の沢渡さん曰く、「切り替え」と表現されていましたが、

これもメリハリをつけるため!




本日の稽古は、

最初から順に、少し細かく止めながらの読み合わせをしていたのですが、

家族たちの統一感をここで出したい、という指標とともに、

熊谷自身には「このセリフで切り替えたい」という指標もたくさん出されました。



目的は同じ「メリハリをつけるため」ではあるのですが、

その表現方法は、そのときの台本や演出方針によって変わるもの。


今回の「友達」では、

上記をメインにメリハリのあるお芝居を作っていこうと思います(*^^*)





じっくりと読み合わせをした割には、

今回の稽古は、お芝居的には3分の1ほどまで進めました。


お芝居にメリハリをつけることが、

それだけ大事なことだということですね。



会話をしていない、中身のない内容の会話ばかりしている台本。


お芝居の前半から手強い本だぜ「友達」……




ではまた次回!




熊谷