稽古場日誌4日目
おはようございます!
熊谷です(*^^*)
すっかり雨続きな毎日ですね(^_^;)
毎日傘が手放せません(苦笑)
はてさて、
本日の稽古は、ちょっとだけ人数少なめ。
まだまだ読み合わせの稽古が続きますので、
演出補の牛丸さんに代役をお願いしつつ、
それでも足りないところはその場面に出ていない役者さんにもお願いつつ、
できるところを読み合わせしていきますね(*^^*)
……なのですが…!
今回の台本、大人数で出ているシーンばっかりで、
その場面に出ていなくて代役可能な役者さんが少ないんです(^_^;)
いや、全くできないことはないんですよ?
その場面に出ていても、セリフが多めにある人と、やっぱりそうではない人がいるので、
しようと思えばできるのですが……
それでは読み合わせの稽古の意味がない!!
この「読み合わせ」という稽古、
周りから見ると、ただただ台本を持って読んでいるだけのように見えるのですが、
役者や演出側にとってはとっても大事な稽古!
というのも、ここを怠ってしまうと、
本来のお芝居の形にしていく「立ち稽古」にいざ入ったとき、
準備も整理も何もできていないまま、突然たくさんの作業を同時進行していかなければならなくなるのです(^_^;)
では、今行っているこの「読み合わせ」という稽古では、
一体何を大事にしているのかと言いますと、、、
それはセリフをかけるのが誰なのか、
今のこの場面には誰々出ていて、どういう状況下のお芝居をしているのか、
そして、今自分の役が一体何の行動を取っているうえでどんなお芝居をしているのか、
などなど……!
1つ目に関しましては、
二人しか出てきていなくて二人だけの会話ならそこまで悩むこともなかったりするのですが、
いかんせん、今回は大人数出ているシーンが多い!
ということは、
「誰に話しかけているセリフなのか」というのを理解しておかないといけないのです…!
この「誰に話しかけているセリフなのか」というものは、
「誰に対してこの行動(対応、態度)をしているお芝居なのか」ということも同時に考えておかなければならないものでもあります。
しかもですね、
セリフがなくても、その場面に出ていたらお芝居はしています。
「今この場面で自分がどんな行動を取っているのか」というのも理解しておかなければいけないのです。
さ、これを、
台本をもらってまだざっくりしか理解できていない状態、
かつ、お芝居の流れもまだ覚えきれていない状態で、
「はい、立ち稽古しまーす。」と言われて、台本を持ったままとりあえず動かなければいけない、
ということを想像してみてください。
……あれもこれもたくさんしなきゃいけないことが多すぎて大変やわ…!!
実際は確かに同時進行でしなきゃいけないことはたくさんあるんですよ?
でも、、、
でもですね。
準備とかってありますよね(笑)
演出側が、お芝居の方向性を整えるための、
という目的もありますので、この「立ち稽古に入るための」準備だけではないのですが、
まだまだ稽古も始まったばかり!
稽古している様子は地味なのですが、
けっこー大事な稽古をしているんですよ(笑)
正直な話、
まだ台本をもらって間がなく、
誰がどの役か、というのが一致してない部分もありますが(笑)
ま、そんなことは置いといて(笑)
いろいろとしゃべりましたが、
それ以前にですよ?
「自分がどんなお芝居をしていくのか」を、
まず方向性として固めていかなきゃいけません。
最初の方で言いました、「お芝居の状況等を整理していく」という作業は、
この「お芝居の方向性を固めていく」という作業を行ったうえでのもの!
役者としては、
まずこの作業をきっちりしていかないと、
それこそ立ち稽古に入ったときにてんやわんやしかねません。
かつ!
まだ立っていなくて読んでいるだけ、ということはですね、
いろんなパターンのお芝居をたっくさん試せる!ということなんです…!
例えばですね、
前回の稽古場日誌でも書きましたが、
老人役がたくさん出てくると書いていたのを覚えておいででしょうか?
老人役、と一口に言っても、「どんな」老人役なのか。
読み合わせの稽古は、
この「どんな」をたくさん試しやすい時間でもあるんです!
さ!
売れっ子座組の第一主義!
第一主義にレギュラー出演してくださっている売れっ子な役者さんたちは、
はっきりとこの時間を有意義にしてくださいます!
前回よりも、
もっと声のしわがれた老人、反応の鈍い老人、
動くのに一苦労な老人、
なかにはめちゃくちゃ巻き舌な老人も!(笑)
最後のは、本人曰く、「今日だけだから(笑)」らしいですが(笑)
今回で3回目の読み合わせなのですが、
声のバランスもしかり、キャラクターがそれぞれ方向性が違うのと言い、
よりいろんなキャラクターのおじいちゃんおばあちゃんたちが稽古場にいました(笑)
余談ですが、
熊谷が個人的にびっくりしたことがありまして、
「あれ?今日の稽古、杖持ってる?」というのを感じたお芝居をされた方がいらっしゃいました。
前回ではそのようなお芝居の読み合わせはされていなかったように思うのですが、
今回の読み合わせにおいて、「とある呼吸の一間」がそんなお芝居をされてるように感じました。
「どんなお芝居を自分がしているのか」という作業を、
いろいろ想像しつつ試している、ということですね。
お芝居の引き出しの多さもさることながら、
その技術力にも感服です。
代役を立てつつ、
できるところを細切れながらも読み合わせしつつ、
今回の稽古は終了!
見た目は地味ですが、
大事な「読み合わせ」の稽古!
まだまだこの大事な稽古を続けていきますよ(*^^*)
ではではまた✨
熊谷