公演が終わったよ。

終演報告


おはようございます!
熊谷です(*^^*)


皆様、しばらくぶりでございました!

遅ればせながら、
劇団第一主義、新生第肆回公演「カーゴ・カルト」、
2018年7月29日(日)をもちまして、
無事終演いたしました!


ちょうど終演して一ヶ月経ったくらいですね✨


ご来場してくださった皆様、
本当にありがとうございました!


新生で立ち上げ直して、もう公演も四回目。

これまでで一番の多くのお客様に劇団第一主義の公演を観ていただけたのではないでしょうか??

本当にありがとうございます(*^^*)

劇場にての集合写真、
初お披露目~✨


さて!
多くのお客様に観ていただいた、「カーゴ・カルト」


とても嬉しい評価をいただいております!

難解な台本だったけど面白かった、
いろいろと自分の「ひみつ」について考えさせられた、
演出がわかりやすかった、
などなど…!


お芝居を見慣れている方だけでなく、
始めてお芝居を見られた方からも、嬉しいお言葉をいただきました✨


今回で四回目を迎える劇団第一主義の公演なのですが、
もちのろんで、
今回も、オリゴ党の岩橋貞典さんの台本をお借りしています。

ただでさえ難解な岩橋さんの本。
「カーゴ・カルト」は、そんな岩橋さんの本の中でも特に難解!


何日目かの稽古場日誌でも書かせていただいておりますが、
第一主義主宰、演出の沢渡さんは、
この「カーゴ・カルト」を一つの目標と掲げておりました。

そんな「カーゴ・カルト」を上演するにあたって、
やはり気合いは入りまくり!


というよりも、
これまで以上に強敵な台本だったということですね!

第一主義にこれまで参戦したことのある手練れの役者陣も必死にこの台本と戦っておりました(>_<)


さて、
そんなとっても強敵な「カーゴ・カルト」

ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、
今回演出で主役のご夫婦を入れ換えております!


主役は、
自分のふとした疑問に対する答えを求めて、結果的に新興宗教の教祖になってしまった、
とあるご夫婦の奥さん、ハットリ・レイコ。

一千万円という大金を持って行方知れずとなった奥さんを探すだんなさん、ハットリ・イサム。


今回のお芝居「カーゴ・カルト」は、
実在する宗教“カーゴ・カルト”と絡め、
夫婦や他人との関係性が、岩橋さんの独特の視点で書かれた、
このハットリ夫妻のお話なのですが、
元々の台本での主役は男性!

自らは望んでいない教祖になってしまうのは、
だんなさんのほうだったのです!


「え?じゃあなんで今回の第一主義では、
 主役を奥さんにしたの??」


そう!
それこそ今回の、劇団第一主義の主宰であり演出の、
沢渡健太郎さんの今回の演出の一番の狙い!


決して、とても間違っている、という印象を受けていたわけではないのですが、
沢渡さんの中で、元の台本でとてもしっくりきていないところがありました。

それは、最後のシーン。
教祖となっていく奥さんと、それに対面しただんなさんとの別れのシーン。


お芝居をご覧いただいた方は是非思い出してくださいませm(__)m


教祖という道を選んでいく奥さんを結果的に見送り、
残されただんなさん。

「私、たぶん……彼女に振られちゃったんだと思います。」


このセリフ、
ご夫婦の性別を入れ換えて、“彼”に直してみてください。

これが元々の台本なのですが、
演出、沢渡さんはここにどうもお芝居として全体的に腑に落ちない部分があったのです。


「男性に振られた“だけ”の画になってしまって、どうもこのセリフがちゃんと生きていない気がする。」

と。


と、このことを考えていた、
稽古が始まるずっとずっと前。

突然、何かが沢渡さんのもとに降りてきました!


「夫婦を入れ換えればいいじゃん!!」


と!

これが降りてきた、というか思い付いたのは、
ご自宅のトイレの中だったそうなのですが(笑)、
これにより一気に悩んでいた部分が解消され、
どんどんと演出プランが出てきたようなのです!


さて!
「性別を変える」というその演出プランはよくあることなのですが、
今回の「カーゴ・カルト」では、
その演出があったうえで、配役がとても完璧でした!


その一番は、
やはり何を隠そう、
主役、ハットリ・レイコを演じられた、
我らが大女優、古田里美さん!

やはり観劇の感想の中には、
「古田さんがすごい!」というのが数多くありました!


そしてその相手役をされていたのが、
だんなさん役のことぶきつかささん。

レイコ、もとい、教祖アズナルに最も心酔していた信者役の村尾オサムさん。


このお三方が主に、お芝居の根幹を担って引っ張ってくださり、
そして、このお三方だけではなく、
それぞれ色や味の違う魅力を持った役者さんたちにお願いできたこと。

そして今回の演出のうえで、
どの役者さんも、それぞれの魅力を最大限に引き出せた配役を行うことができたのです!


「配役で演出の大半の仕事は終わってる。」
と、よく沢渡さんは言われているのですが、
その分とても重要なことだとも言われている、配役。

今回はこの配役だけでも、
胸を張って皆様にお見せできるお芝居にできる!と、
とても自信があったのだそうです✨




さて、とても大事な「配役」という演出の仕事を終えられたところで、
次はこちらですね!


今回の舞台セット、お披露目いたします!!

こちらも、
お芝居の世界観を決めるという大事な演出のひとつ。

いわゆる舞台美術ですね✨


公演ももう四回目ですが、
新生第一主義、今回初めてここまで舞台美術を飾りました!

これまでの公演は、
ほとんどが全くの素舞台、つまりはセットなしの舞台ですね。
前回の公演「主人公は死んでいる」では、いくばくかあったのですが、美術を飾っているというほどではありませんでした。

こちらは台本上、「何もない」ということが前提のお芝居でしたので、
逆に何もない、という舞台セットでございました。


しかし!
今回はさすがにちょっとセットがないとね!
ということでこんな舞台美術に!


稽古場日誌を読んでくださっていた方は覚えておいででしょうか??


今回の演出方針は、
「歪み」そして「違和感」。

……もうお分かりでしょうか?

そうです!
歪みまくっているうえに、どこもシンメトリーが取れていないのです!

これぞ、今回の演出でございます!


お芝居を観てくださった方はよりわかるかと思いますが、
その違和感を象徴する役割の、信者たち。

この信者たちが「相手を見ない」という違和感を表現することによって、
舞台美術と合わせて、「歪み」を表現いたしました。


我らが「劇団第一主義」の劇団題字をデザインしていただいた、美術家の竹内志朗先生も、
今回の舞台セットを評価してくださっていました。

むしろ、「君のところの舞台美術描かせてや。」と、
まさかのありがたいお言葉!


さて、これだけの嬉しい評価をいただいた、
「カーゴ・カルト」。


本当に皆様のおかげで、
約二ヶ月間の稽古、劇場入り、初日はほぼ満員、
何回目かでは満員御礼、
千秋楽を迎えて、無事終演することができました!

ありがとうございます!


次回、劇団第一主義、新生第伍回公演は、
来年2019年、7月を予定しております!

次回ももちろん、オリゴ党さんの岩橋貞典さんの台本での上演を予定!


さて!
次はどのような手強い岩橋台本なのか?
どれほどの魅力的な役者さんたちが出演されるのか!?

そして、次はどのような“沢渡演出”の劇団第一主義が観れるのか??!


乞うご期待!!


詳細は、またこちらのブログなどでお知らせさせていただきますね✨


それでは、
劇団第一主義新生第肆回公演「カーゴ・カルト」
これにて終演!

出てくださったキャストさん、ご協力してくださったスタッフさん、
そして、ご来場してくださった皆様!

本当にありがとうございました!


やっぱり最後はこれで締めなきゃね!
だって、酒飲み座組第一主義だもの!(笑)

打ち上げももちろん朝まででしたよ(笑)


ではまた次回公演にて、
皆様にお会いできることを祈りつつっ!


ありがとうございました!!(*≧∀≦*)