カーゴ28日目

稽古場日誌28日目


おはようございます!
熊谷です✨


さて!
稽古もあと数回!
本番までもう間もなく!

最近は、
お芝居の密度をあげること、
ランタイムを縮めることを目標として稽古しております!

ですので、
本日はランタイムを短くする、
という目的を持って、全体を確認するために、
半通し稽古いたします!

ちなみにですが、
劇団第一主義は売れっ子座組。

先日より別の公演の本番中の方がいらっしゃいますので、
その方のところは除いての通し稽古。

ですので、“半”通し稽古なんです(^^;


売れっ子座組の哀しきところかな。。。

ま!
それはそれでできるところはとことんまで詰めるんです!


というわけで、
お芝居頭から今いるメンバーで繋げるところまで繋いでいくのです!!


今回の「カーゴ・カルト」、
以前オリゴ党さんで上演されたときは休憩ありの約二時間半。
現在、第一主義で目指している上演時間は二時間以内。


この目標を達成するために、
演出、沢渡さんは、
「本当に見せたいシーンでしっかりとお客さんに見せるために、お芝居の前半部分はテンポよく見せたい。」
ということを何度も言われています。


少し前の稽古で、
とりあえず前半部分だけ通し稽古した際は、
「みんなちゃんとお芝居してくれている。
 でも、このテンポだと、後半に入ったときにお客さんにちゃんと見せたいシーンを見せられなくなる。」
と言われていました。


ま、それは単純に、
前半でしっかりとお芝居を見せているため、そこで集中力を使う。
そして、よりしっかりと観てほしい後半に入ったときに、
集中力が少し切れてきたところでそれを見せちゃうのは厳しい、ということなのです。


要は、もうお腹いっぱいなのにご飯じゃんじゃん出されてももう食べられないよ。
という状態になっちゃうんです(^^;


今回のお芝居で一番見せたいのは、
後半部分の約30分、
前半部分もたくさん見せたいところはあるのですが、
優先順位はやはり後半。

後半をよりしっかりと観てもらうために、
前半はテンポよく見せたい、ということなのです。


これが演出、沢渡さんの一つの狙い!


皆様、ご存知の通り、
今回の「カーゴ・カルト」、
主役は我らが大女優、古田里美さんなのですが、
元の台本では男性が主役でした。


演出上、本を多少書き換えているわけなのですが、
「じゃあ、もっと見やすくするために、
 そしてランタイムを短くするために、役を一つなくすなりシーン削るなりすれば良かったんじゃ…?」
という疑問が少なからず出てきます。


ですが、ですが…!

「カーゴ・カルト」、
役を一つ減らしたり、シーンを削っちゃったりすると、
とっても薄っぺらい本になっちゃうんです!!


「いろんなタイプの人々が出てきた方が、後半の一番見せたいシーンで説得力があるのでは?」、
と、まだまだ台本の読解力の低い熊谷で思ったほど、
なんだか密度の低い台本になってしまうんです(>_<)


なおかつ!

ここは岩橋さんの台本だからでしょうか??

シーンを削ってしまうことによって、
辻褄が合わないところが全体的に出てきてしまうのです!


今までの岩橋台本の中でも、
今回の「カーゴ・カルト」、それが顕著に表れている本!


だからこそ台本は削れないし、役を一つなくすなんて無理だし、そのうえで長い!

そりゃ長くなってしまうわ(笑)


というわけで、
台本を削らずに上演時間を短くすることを第一主義は目指しているわけです!


さて、
そんな「カーゴ・カルト」、
台本を第一主義のように、主役のご夫婦を入れ換えることによって、
今回、古田さんを主役に置き、
そのうえでの配役をいたしました。


今回のキャスティング、
演出、沢渡さんは、
「今回のはビックリするほど完璧!オレ天才!(笑)」

とまで豪語できるほどの完璧な配役!


手練れの売れっ子座組が揃っているだけでなく、
そのうえで声の良い役者ばかりがそろっている!

声フェチの沢渡さんにとっては、
かなり理想的な座組になっているそうです(笑)


さて、そんな声の良い座組は、
通せるところを通しつつ、
前半は特に、会話のテンポをあげることによって、
ランタイムを短くし、
そのうえでより細かいところの芝居を作っていく!


通し稽古のスタイルになっていますので、
必然的に熊谷は客席側からではなく後ろ側から見ている状態になるのですが、
その状態でも目を離すことができません!

それだけ面白い状態に出来上がっているのです!


と、いうわけで、
本日はお芝居の前半部分だけ半通し稽古いたしまして終了!

最終仕上げにとりかかりつつあります、
劇団第一主義「カーゴ・カルト」。

岩橋さんの台本の中でも大作中の大作。
これは見なければ損ですよ!


ではまた次回(*^^*)