稽古場日誌17日目
おはようございます!
熊谷です(*^^*)
さて!
前回は参加メンバーの加減もあって、
通常とは少し違った稽古をしていたのですが、
本日はけっこーできるシーンは多いぞ!
というわけで…
ではなくその前に…!!!
音楽ができあがってきましたー!!!(*≧∀≦*)
我らが音楽家、マツキクニヒコさん作曲による、
演出要望の「七拍子」の音楽!
できあがってまいりました!
「ちょっとこんなかんじ。って言っただけでこんなのができあがってくる。
求めていた以上のもの。さすがマツキさん!」
と、超!ご満悦の演出、沢渡さん(笑)
そうなんです!
前回公演の「主人公は死んでいる」でもそうだったのですが、
演出の意図をより理解したうえで、作曲をされてくるマツキさん!
その出来上がりは、毎度のことながら、
演出の要望以上のものをいつも作ってきてくださいます!
本職は音楽家でありながら、
ご自身の所属する劇団では作、演出をされているマツキさん。
お芝居をされているという、だけではなく、
演出もされていると音楽家さん、
ということで、より演出の意図を汲み取れるようです!
音楽家ってこういう人のことを言うんですね!
マツキさん以外の音楽家さんは熊谷は存じ上げないのですが、
いつもすごい!と思ってしまう熊谷がいます。
いつもありがとうございますm(__)m
というわけで、
まずは冒頭のアンサンブル、
件の七拍子の音楽を初合わせで稽古です(*^^*)
おお…
思っていた以上の出来映え。
動きだけでなく、
音楽もそのアンサンブルの意味をとてもわかりやすくしてくださっています。
しかし、少々お待ちを。
七拍子って、皆様、
ぱっと思い付く音楽ってございますか??
また、
すぐになじめる拍子でしょうか??
…あんまりすぐには答えられないですよね(^^;
本日お披露目の、今回のテーマ曲である「七拍子」。
マツキさんがわかりやすく、
動き出しの前にも七拍子の前奏を入れてくださっているのですが、
まずこの頭の七拍子を取るのが簡単ではない!
本日欠席の方の代役をしている熊谷、
アンサンブルの一番最初の動きになりますので、
それを取っておかないと動き出せないのですが、
どうもなじみのある八拍子のほうでカウントを取ってしまっています(>_<)
体に入ってしまっているんですね。
代役といえど、
できない自分が悔しいです( ;∀;)
と、ここで熊谷と同じように戸惑っていらっしゃるのがつぼさかさん!
「え?ここ?ここでいいの??」
と、すごく一生懸命音楽を聞きながら試行錯誤されていらっしゃいます。
他の役者さんも「ここで合ってる?」と少し不安げな顔をされていたりはするのですが、
つぼさかさんはそれが顕著に出ていらっしゃいます。
「つぼさかさんはここで入ったらいいんですよ。」
おっと!
ここで救世主が現れました!
ストロベリーソングオーケストラの寿葬屋さん、
通称ぶっきーさんです!!
バンドの方、ということもあってか、
演出の、この変拍子に合わせた動きを、一度聞いただけで一番理解されているのがこのぶっきーさん!
どうやら、
ご自身の所属するストロベリーソングオーケストラさんは、
そういった拍子に合わせた、しかも変拍子が多かったりするパフォーマンスをたくさんされているよう!
「ここ。ここ。ここ。」
と、それぞれのアンサンブル全てのタイミングを指示してくださっています。
これにはつぼさかさんだけではなく、
劇団五期会の若手女優、石野りくさん、北岡里都さんも、
「ここか!」と晴れやかな顔をされていました。
まさかの、沢渡さんの変拍子演出の助手現る、です(笑)
この冒頭のシーンを何回か繰り返し稽古して、
そして次は大人数のシーンへ。
このシーンも、
一人欠けているだけですので熊谷が代役で。
本来なら、沢渡さんは代役での稽古は意味がないと嫌いますので、
前からセリフを飛ばす、ぐらいの代役になるのですが、
今回の公演、そうもいきません。
「カーゴ・カルト」、
これまでやってきた岩橋さん台本のなかでもやはりむちゃくちゃ強敵!
可視化しておかないとどうもわかりづらいのです(笑)
今回も男性の代役ですので、
熊谷が大股なのは突っ込まないでやってくださいませ(笑)
さて、こちらのシーン、
よく稽古しているイメージのある、お芝居の一番最初の大人数シーン。
演出方針である「歪み」「違和感」を出していく一番最初のシーンになります。
その「違和感」を出すための、
動きの制約の確認を、これからがっつり稽古いたします!
こちらの動き、体の向きの制約なのですが、
こちらはあくまで「見せ方」の問題。
「相手を見ないようにする。」のではなく、
「お客さんから見て、相手を見ている人とそうでない人がいる。」というのを表現しています。
「お客さんから見て、相手を見ていない人」も、
お芝居としては相手を見ているのですが、
その表現方法が、
「お客さんから見て、相手を見ていない人。」になるのです。
ちょっと説明が難しいのですが、
雰囲気だけでもおわかりいただけますでしょうか??
この二つのパターンの表現をしている人たちが、
同時に同じ場所にいることで、演出方針の「違和感」というものを表現しているのです。
役者側も、少しわかりづらいため、
稽古でも、体の向きなどは関係なく、まずは普通にお芝居をつくってから、
この動きの制約というものを作っていくのです。
むーん…
「カーゴ・カルト」
難しいね!(^^;
ですが、段取りを踏んだため、
今回の稽古では、最初のほうの稽古よりはかなりすっきりとした画に仕上がっております。
これに、ポイントポイントで、
演出から「ここはこっちに向いていてほしい。」「ここは逆に相手見ておいて。」などなど、
少しずつ完成の画に向けて稽古が進んでおります。
本日の稽古はこの大人数のシーンをがっつりとやって終了!
ゆっくりとではありますが、
着実にお芝居は出来上がっていっております。
この調子でがんがん作って参りますよ!
ではまた次回(*^^*)