稽古場日誌10日目
おはようございます!
熊谷です(*^^*)
さて!
先日は長らくの読み合わせの先、
立ち稽古をついに始めました!
今回のオリゴ党の岩橋さんの台本、「カーゴ・カルト」は、
今まで第一主義で上演させていただいた岩橋さんの台本の中でもかなり、いや、相当な強敵!
これは簡単には作品として出来上がらないぞと、
演出の沢渡さんも日々戦っているようです。
その結果が、前回の稽古場日誌でも書きました、
「歪み」「違和感」を出すための、
「相手を見て会話をしない」という動きの制限。
さあ!
これを踏まえてどのように作品が立ち上がっていくのか?!
稽古開始です!(*≧∀≦*)
というわけで本日は頭から✨
一番最初の画を決めて、
そしてそこに絡んでくるアンサンブルの動きをつけちゃいます(*^^*)
本日は人数が少ないため、
みんなで代役で埋めあって視覚化して稽古いたします。
「このタイミングでまず、ここから…」
「次はこっちから出てみて…」
大体の動きは決めているとはいえ、
沢渡さんも実際に動きを見ながら少しずつ修正したり調整したり、試行錯誤です。
しかも今回、このアンサンブルの中で代役なのは半数以上。
本役でされている方は三人ほどしかいません(^^;
これは次の稽古で、
本役の方にちゃんと渡さなければ大変です。
そして、けっこータイミングがそれぞれ違い、
ごちゃごちゃしているものがつけられたなか、
演出より更なるオーダーが…!
「ここ、バックに七拍子の変拍子を流してそれに動きを合わしてほしい。」
なんですと!?
変拍子?七拍子??
どういうことでしょうか!?
何回も言っていてちょっとしつこいわ!と言われちゃいそうですが、
今回のテーマは「歪み」「違和感」
舞台美術、役者の動きや目線の制限がそれの表現なのですが、
今回、それは音楽でも表現しちゃいます!
というわけで、
我らが音楽家、マツキクニヒコさんの登場です!!
演出の隣で前から見てくださっているマツキさんに、
早速そのオーダーを渡します。
それによって、我らが音楽家の雰囲気が変わります。
オーダーを渡されたことによって、
今公演「カーゴ・カルト」の稽古を見る視点が変わったように感じられました。
そして、
そのオーダーはもちろん、
役者陣の方にも向けられます。
「これに合わせて一度動いてみて。」
演出の口での七拍子に合わせて、
先ほどつけた動きに、より細かい動きをつけていきます。
ですが、
この動きをつけているのはあくまでアンサンブル。
このシーンでのアンサンブルは、
「違和感」を出すためとはいえ、バラバラではいけません。
むしろ、この変拍子にぴったりと合っている、
びっくりするぐらいのきれいさ。
これにより、さらに「違和感」を追求するのです。
と、
そして更に、冒頭はとある夫婦の会話から始まります。
我らが大女優、古田里美さんと、
「笑いの変態」ことぶきつかささんの夫婦の画作りにも、
その「違和感」を盛り込みます。
あ!
こんだけ違和感違和感ばっか言ってるので、
「もしかしてめっちゃ怖い話なんじゃ…?」なんて思いすぎないでくださいね(笑)
なんだかんだいって、岩橋さんの本。
確かに、身近にあると怖かったりする話ではありますが、
大人の切なさがにじみ出ている本なのです。
ですので、ホラー苦手な方、
安心していてくださいませ(*^^*)
ちなみにですが、
熊谷は全くホラー見れません。
邦画のホラー見ちゃった日には、布団かぶって一睡もできません(笑)
と、本日はこの冒頭のシーンに続く、
次のシーンも軽く立ち稽古して、
本日の稽古は終了!
立ち稽古も入って、
稽古がこれからより濃ゆくなっていきますよ!
とある事情によりエビスビールの大瓶が三本ございますので、
本日の飲み会はいつものビールにグラスビールつき!
「二杯の酒に小ビール付きって…新世界か!(笑)」
大阪の新世界にはそんな飲み屋のシステムがあるらしい(笑)
あ、「カーゴ・カルト」が上演される劇場は、
通天閣や新世界に近い、「恵美須町」駅が最寄りですよ✨
ではまた次回(*^^*)